桂甫作安藤人形店の七段飾り(官女・五人囃・随臣・仕丁)
- 一段目・・・親王
- 二段目・・・三人官女
- 三段目・・・五人囃子
- 四段目・・・随臣
- 五段目・・・仕丁
七段飾りの意味・・・古来から七は縁起の良い数字とされており、雛壇飾りのうちでも上記の写真のような七段で構成されています。江戸時代以降の一般的な段飾りとしては最も壮麗な飾りで別名「十五人飾り」とも呼ばれます。
以下、七段飾りのそれぞれの人形の役割などをご説明します。
親王(男雛・女雛)
七段飾りの一番上は、内裏びなで、正式にはそれぞれ男雛(おびな)、女雛(めびな)と呼びます。姫は袴をはいて着物を何枚も重ねて上着・唐衣を着て、裳をつける通称十二単を着ています。
三人官女
二番目は、内裏様に仕えてお世話をする侍女の三人官女で、お行儀や和歌・漢文のたしなみがあります。左右の女性が持つ銚子は今でも結婚式の三三九度で使われるものです。
五人囃子
三番目は、能楽の囃子方をかたどった子供姿の五人囃子(ごにんばやし)で、選りすぐりの美少年や秀才たちが集って楽器・謡などの腕前を披露しています。元気な子に育つようにと応援する音楽隊です。
随臣
四番目は、御殿を守る随臣(ずいじん)で右大臣・左大臣に分かれます。悪者が近寄らないように守ってくれるナイト役です。
仕丁
五番目は、内裏様のお供をしたり、庭掃除など御所の雑用をする従者である仕丁(じちょう)です。それぞれ、泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸で知られる表情豊かな三人上戸は、表情豊かな子に育つようにという願いが込められています。
下に敷いている赤い布は緋毛氈(ひもうせん)で、緋色は魔よけの色を表し、子どもが健やかに育つようにという願いがあります。
その他の七段飾りの例
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