京都 雛人形作家の奥様ブログ カテゴリ

「立冬」の京の街

11月8日は二十四節気の一つ「立冬」です。 初めて冬の気配が感じられる頃。とありますが 暖かい日々がつづいております。 京都の街の南北に通っている 堀川通りの「銀杏並木」が今いちばん綺麗です。 日が照ると葉っぱが 黄金色に輝きます。 晩秋から初冬にかけてのもの悲しさをすっかり 吹き飛ばしてくれました。 あまりの美しさに 横断歩道の真ん中で 思わず立ち止まって シャッタ…

京都国立博物館「琳派京を彩る」

俵屋宗達・尾形光琳・酒井抱一 三人の絵師による「風神雷神図屏風」を見たさに 60分並び 京都国立博物館へ行ってまいりました。 お雛さま作りのように 一子相伝でもなく 師匠の技を見て学ぶわけでもなく、この三人の活躍時期は 互いにほぼ百年の隔たりがあり 直接顔を合わせたこともなかったのです。 写し継ぐ(模写する)ことによって 宗達作品を光琳が学び、光琳作品を抱一が学んでいるようです。 光…

『京の名工展』に父子のお雛さまを

京都文化博物館5階におきまして、『京の名工展』が開催されております。 伝統産業優秀技術者と若手職人の『京の伝統工芸品』の匠の技が一堂に集まり、その魅力に触れていただけます。 今年もお陰さまで、この道70年の父 二代目桂甫と三代目の主人の作品のお雛さまをお飾りさせていただいております。 父も「今年もこうしてお雛さん作れて飾ってもらえてけっこうや、けっこうや・・・」と喜ん…

琳派にちなんだ屏風とお雛さま

昨年秋 お飾りさせていただきました「琳派唐長屏風と還暦雛」を四百年本番の今年、ブライトンホテルロビーにてお飾りし 皆様を お出迎えさせていただいております。光悦すすぎに光悦蝶。「蝶をとばすことによって 奥行き、広がり、空間を見る人に感じていただきます。」と 唐長11代目はおっしゃいます。もえるような紅葉に負けない赤いお雛さま そして琳派のお屏風。今年ならでわのお飾りです。どうぞ皆様 ごゆっくり愛で…

象・獅子・お雛さまの地紋様麒麟

京都国立博物館に「琳派」の展覧会の為貸し出しされる前に 国宝の「俵屋宗達」の杉戸絵が見たくて「養源院」さんに行って参りました。杉戸には白象、優しい眼差しの白い象二頭。力強い唐獅子。気品ある麒麟。麒麟は高貴で賢人の代名詞として用いられる架空の動物で まさしくお雛さまの「お殿さま」の「桐竹鳳凰麒麟」の御紋様であります。その象・獅子・麒麟 いずれも 曲線がやわらかく美しく描かれ 何百年経った今も 動き語…

深まりゆく秋を生け花とともに

今年も未生流笹岡の京都支部展が 青蓮院さんで行われました。このお寺は古くから ご皇室と関わりが深く 格式の高い門跡寺院です。粟田御所とも云われているそうです。未生流笹岡の流花の「かきつばた」をはじめ 紅葉したナナカマトや赤い実をつけたツルウメモドキ・ススキ・キキョウが 眩しいほどの 秋の日差しをうけ 色鮮やかに私達の目を楽しませてくれました。お雛さまのお衣装の梅華紋の「春の梅」とまけずおとらず「秋…

夏のおわりに

敬老の日の今日 秋晴れに恵まれ 山中越えで 一路「びわこ」へと車を走らせました。父の代から長い間おつき合い下さり 大変お世話になっている方から「びわこ 水あそびへのお誘い」をいただき クラシカルで威厳にみちた素敵なクルーザで 湖上巡りをさせていただきました。まるで映画の世界です。思えば娘時代 クルーザで水上スキーをし 又 いつの日か とずっと憧れておりました。湖上からの比叡の景色、びわこ大橋、ヨッ…

「日本の洗練された控えめな美」とお雛さま

八月二十九日から名古屋の古川美術館におきまして 琳派四百年記念として 京都の「唐長の世界~琳派文様の美」の作品展が開かれ その作品とともに 桂甫作のお雛さまも ご一緒にお飾りいただいております。名古屋の地で 琳派は初めてのことで 本阿弥光悦以来四百年続いた 唐長十一代目さんの作品、金泥銀泥が使われ、銀は長年空気に触れ 燻され重厚さが出て その前でお雛さまが 鮮やかにそれでいて しっとりとなじんでお…

偉大なる女性芸人のお別れ会

「先ほどまで大勢のお客様を笑わせていました。この舞台に『今いくよさんの祭壇』をお飾りしました。ここで芸人さんのお別れ会は初めてです。」という吉本興業の社長のごあいさつからはじまりました。桂文枝、笑福亭仁鶴、のりおよしお、ザ・ぼんち、ハイヒール、中川家などなど次々とお送りするお言葉ならぬ漫才が行われました。ハンカチを手に、吉本の芸人さん達が皆様を笑わせようと努力して下さる姿にお笑い芸人のプロ意識を学…

21年ぶりのご遷宮のみたらし祭

祇園祭後祭が行われた 今日は土用の丑の日です。下鴨神社では 地下から湧き出た水に 足をつける「足つけ神事」が昔から行われており 無病息災を願って 御足川に足つけに 何年ぶりかで参りました。今年は21年ぶりの「ご遷宮のみたらし祭」とあって7月19日から26日まで 期間延長され 多くの人で賑わいました。下鴨で育った私は 子どもの頃から 両親と毎年土用の丑の日、鰻を食べ 日が暮れると 氷のように冷たい湧…
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